こんにちは!
エステティシャンの野澤です。
夏場は天気が良くても急に雨が降ることがありますよね。
そんな天気が悪くなる時、頭痛がするという方も少なからずいらっしゃるかと思います。
雨が続くと怠くて動けない、頭痛がする、と言った気圧の変化で引き起こされる症状は、「天気痛」とも言われます。
今回はこの天気痛について解説していきますね。
天気で変化する痛みの正体とは?
天気痛とは、天気が悪くなると痛みが悪化したり、寒暖差で不調が起こることを言います。
痛みについては、症状や出るタイミングは人それぞれで、頭や首・肩などが痛くなる人、関節が痛む人があります。
また不調については、気持ちが沈む、めまいがする、更年期障害が悪化するなど多岐にわた裏ます。
また、天気痛に悩むのは女性が多いと言われています。
これは、女性の方が男性に比べ自然への感受性が高く、天気の影響を受けやすいことが考えられます。
また、女性を取り巻く社会環境も影響しています。
昔と違い、ストレスが多くかかることが増え、女性ホルモンの影響で頭痛をもともと持っているという方も多くなったことも一因と言われています。
天気痛の原因とは?
天気の崩れと一緒に体調が崩れてしまう原因としては、「気圧の変動」にあると言われています。
もともと気圧は天気の移り変わりと共に変動しており、その変化を感じる器官が、耳の奥にある「内耳」という部分です。
内耳は、急激な気圧の低下または上昇を感じると、自律神経のバランスを崩してしまうと近年の研究で言われています。
自律神経とは、交感神経と副交感神経の2つからなっています。
交感神経が活発になりすぎると痛みの神経を刺激し、頭や傷が痛くなります。
一方、副交感神経が活発になりすぎると、倦怠感や気分の落ち込みを感じます。
「天気痛」を引き起こす人は、内耳が敏感で、気圧の変化を感じやすい状態と言えます。
天気痛を起こしやすい時期としては、気温差の大きい春先や低気圧が続く梅雨の時期、台風シーズンは身体の影響を受けやすいです。
天気痛の対策とは?
①漢方を取り入れる
漢方薬で「天気痛」の緩和が期待できると言われています。
「五苓散(ごれいさん)」は、内耳のむくみをとり、めまいを抑える効果が期待できます。
また、「抑肝散(よくかんさん)」は自律神経を整える効果があると知られています。
服用する際は、医師や薬剤師の方に聞くと良いでしょう。
②耳のマッサージ
耳の血流を整えることで痛みが緩和されることもあります。
耳の周りの血流が悪いと内耳のリンパ液が滞り、めまいや頭痛を引き起こします。
「天気痛」の症状が出そうなときはもちろん、日頃から行うことで症状が起こりにくくなります。
③質のいい睡眠を心がける
睡眠の質を上げること・睡眠の時間を確保することで自律神経を整えると言われています。
例えば寝る1時間前は部屋の照明を落としたり、スマートフォン・パソコンの使用を控えることで睡眠の質が上がると言われています。
また、寝溜めはかえって生活のリズムを崩すと言われています。
なるべく毎日起床と就寝を同じ時間になるようにし、睡眠のリズムを整えることが大切です。
④バランスの良い食事を心がける
規則正しく、栄養のバランスに気をつけることも大切です。
自律神経を整えるとされている栄養素もあり、以下の通りです。
ビタミンB群:豚肉、うなぎ、玄米、豆類など
亜鉛:牡蠣、ごま、アーモンド、海藻など
マグネシウム:油揚げ、豆腐、きなこなど
鉄:ればー、ほうれん草、貝類など
これらの栄養素(食材)を意識しつつ食事を取るように心がけてみてください。
⑤温めのお湯で入浴をする
夜に38〜40℃のお湯にゆったり浸かると、副交感神経が優位になり身体がリラックスしやすくなります。
また寝る前に入ることで、質のいい睡眠を取ることもできます。
この時に好きな香りや音楽を聴くことで、リフレッシュ効果もありますよ。
近年、天気が急激に変わることが多くなり、それに伴って「天気痛」に悩む方も増えています。
今回お伝えした対策をしつつ、自律神経を整えて快適な日々を送ってみましょう。